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若手デザイナーとのコラボレーションで
これまでにない発想をカタチにする

reddot award 2015 を受賞した磁器製の湯たんぽ<yutanpÖ>(南政宏デザイン)、紙やビニール袋のシワまで精密に表現したシリーズ(小松誠デザイン)、内部が中空になったチューブのような形の一輪挿しシリーズ(徳田祐子デザイン)。才能溢れるデザイナーのアイディアと1000年の伝統技術を融合させ、今までの瀬戸焼にはない新たな「せともの」を数多く生み出してきたセラミック・ジャパン。その製品はGood Design賞をはじめ国内外のデザイン賞を多数受賞してをり、MoMA(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクションにも選定。また、日本を代表するインダストリアルデザイナー・柳宗理氏がデザインした陶磁器の製造元としても知られています。

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焼き物を知らないからこそ出てくるデザイナーの斬新なアイデアをカタチにするには、地元の型屋や素地屋、窯元との協力関係を築くことが重要でした。ただ、セラミック・ジャパンが考える「デザイン陶磁器」は和食器よりも数段手間がかかるため、職人から「無理難題だ」と難色を示されることもしばしば。それでも“瀬戸の職人として一緒に挑戦したい”という強い想いを伝え、40年間のたゆまぬ試行錯誤を繰り返すことで、職人同士の絆を深めていったといいます。また、販路を広げるために海外展開にも積極的に取り組み、2010年からは愛知県の助成を受けてドイツの国際見本市・アンビエンテに出展しています。

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デザイナーとのコラボレーション、地元の職人との協働、海外市場の開拓。そして、価格を無闇に下げるのではなく、ものづくりの力で勝負しよう
という強気の販売戦略。常に挑戦を続けるセラミック・ジャパンのリーダーシップは、新たな「せともの」の歴史を切り拓き続けています。

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